嫌われる勇気 「あなたは世界の中心ではない」 「自己受容」

 

アドラー心理学である「嫌われる勇気」を「自己受容」の観点から1項目ずつ書評しております。

今日は「あなたは世界の中心ではない」という項目です。

「あなたは世界の中心ではない」という表現でどう感じるか?

やはり中々説明の難しい所になります。

「個人心理学」であって、「自己中心的ではない」、そして「共同体の一部」という事なのですが、

「共同体感覚」がわからに事には、どう説明してもわからないのではないでしょうか?

人は、どこかに所属していたいという。「所属欲求」というものが、自分を律する上で欠かせません。

自分の「居場所」が「安心感」になり、

その「安心感」があって初めて、自分を受け入れる事が出来て、

「自己受容」が可能になります。

しかし、この居場所が幼少期に得られなかった場合、

その先に「承認欲求」が発生します。

幼少期に親が忙しかったたり、自分が否定されていたり、

親に認めてもらえてないという欲求が生まれてしまった場合、

これを他者に求める事になります。

これが、「自分が世界の中心」という感覚に陥る原因です。

その後は、この承認を求める事になりますから、

常に求める人生になってしまいます。

この承認を「自己受容」により外せた時、

他者という軸で、相手を認識できるようになります。

これが、「他者受容」です。

さらに、意識が上昇すると、環境という「共同体感覚」が得られるようになります。

ですから、「自己受容」が出来ないと、見えて来ない感覚です。

「共同体感覚」に入ると、「自己実現」という「人のお役に立てる」という

生き方を選択するようになるのです。


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