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大切なのは何が与えられているのかではなく、与えられているものをどう使うかである
井上先生
嫌われる勇気では、「トラウマは存在しない」と言っているようですが、アドラー自身は、しっかりカウンセリングの実践をしていますので、精神的外傷という意味でのトラウマは存在します。それをアドラーはないとは言っていません。
心理カウンセラーの岡部です。ユウコさん、サダコさんは、トラウマはありますか?
トラウマってなんですか?
トラウマとは、心的外傷といいまして、肉体的、精神的な衝撃を受けた事で、長時間その苦しみに囚われてしまう状態をいいます。
私も大きなトラウマが沢山ありましたけれども、今ではすっかり無くなっています。
トラウマって無くなるんですか?
トラウマとは、「原因論」に由来する考え方です。アドラーは「目的論」を唱えています、「目的論」とは、現在は過去の結果ではなく、未来の目的のためにあるという考え方です。過去の功績や失敗によって左右されるものではなく、行く先の目的を問います。そのような考え方になると、トラウマという概念は存在しないと言えると思います。
あるんですよ、トラウマは、トラウマと呼ばれるものはあるんですが、人は前向きに考え始めた瞬間から、過去の事はどうでも良くなるんです。
そうですね、これは著書「自己受容」の中でも説明しておりますが、今現在の気分がポジティブ方向にあるのか、ネガティブ方向にあるのかで、全く正反対の捉え方になるのです。
そーか、いつもポジティブで楽しくHAPPYでいられれば、トラウマの事を考える事もないってことなんですね。
私はきっとトラウマは取れないと思います。
何があったんですか?サダコさん
いえ、なんとなく・・・・
話す事で、スッキリするものですよ、何があったか話してみませんか?
いやー、そんな人前で話すなんて、あり得ないあり得ない・・・
そう言いながらも、サダコはカウンセラーさんに導びかれながら、過去の経験を話し始めました。「トラウマ」とは、本人は重大な問題と認識していても、聴いている人にとっては、「たいした話でもない」と理解する場合もあります。しかし、本人は、それが重大な出来事と捉えていますので、このような時は、必ずその話に共感する必要があります。相手の話を否定的に捉えるのか、肯定的に捉えるのかでは、全く解釈が異なりますし、相手にも無意識で伝わりますから、相手の態度を変えるてしまう事にもなるのです。
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「アドラー女子」心理カウンセラー