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人は怒りをねつ造する
サダコのイライラはどこから来ているのでしょうか?「嫌われる勇気」の中では人は怒りをねつ造すると書いてあります。自分の思う通りにしたい時、相手を屈服させたい時に、人は怒りを出し入れ可能な「道具」として使い、そしてその目的を達成させようとします。話はサダコのイライラについてです。
岡部 潤
アドラーは人は怒りをねつ造すると言っているのですか?
アドラー心理学の「目的論」で説明されています。人は目的を達成させる為に、自分の都合の良い選択で解釈をするという考え方です。要するに怒る為に怒っているという事です。
怒る為に怒る??
やっぱり私がいなけいんだ・・・
サダコさんあまり自分を責めないでくださいね。誰でも感情はありますから、イライラする事は普通だと思いますよ。
私は怒りについては、「目的論」で説明が付かない事態もあると考えています。確かに他者への見方、捉え方が変わって怒らなくなった、又は怒っても仕方がないと思って辞めてしまうという人はいます。しかし感情を貯めるという事は、体調不良に陥ったり、急にキレてしまったりと必ず違う所に問題が起ります。
私もイライラが、かなりありましたが、自分を認めたら、根本から無くなったように思います。
そうですね、自分が我慢していたり、相手に合わせたりしていると、その自分は頑張って行動した自分となります。すると、自分は努力して合わせてちゃんとやっているのに、なんであなたは出来ないの? という怒りになるのです。
なるほど!
サダコさんも相手に合わせたり我慢したりしてるのですか??
私は自分のやるべき事を人に迷惑のかからないように、頑張っているだけです。
例えば自分の仕事じゃない事を頼まれても断らないで頑張ってしまったり、友達に誘われても断らずに行動したりとかしてませんか?
それは、普通にやってます。出来る事はちゃんとやらないと・・・
でも、実際仕事をやってみても、ありがとうと言われる訳でもなく、友達に付き合っても行かなきゃ良かったなんて思う事があるんじゃないですか?
あーはい、確かに・・・
私も前はそうでした。「あいつはダメなやつ」と思われないようにとか、嫌われる事や仲間外れにされる事が怖くて、断れませんでした。
ここが問題ですね。まさに「嫌われる勇気」嫌われる勇気とは、嫌われていいと言う事ではありません。自分の意志をしっかり延べましょうという事なんですね。
「自己受容」では、我慢ではなく根本解決を目指します。完全に相手のミスでこちらが怒ってしまう事もあるはずです。このような事態でも、実は自分の中に怒りが溜まっていない人は、感情的に怒る事はしません。自分が溜めてきた感情が出来事に反応するのです。この自分の溜めてきた感情を取り去る事が、本当の意味での怒りの根本解決になります。方法はまたの機会に・・・
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「アドラー女子」心理カウンセラー