カウンセリングと自己受容

自己概念

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自己概念の仕組みから、図のように、こころの状態を元として物事を知覚、判断する事となります。

この「こころ」の中に、自分のネガティブが思いや感情などが残っておりますと、その方向で物事を

捉えてしまう事や、自分をわかってもらいたいという承認が、「良いことを言ってあげたい」や、

「助けてあげたい」などの、自分の欲求になってきますので、カウンセリングにおいて、依存されて

しまったり、余計な一言を言ってしまったりと、良い結果に結びつかない事もあるでしょう。

自己受容がされますと、自己の欲求や、ネガティブ感情な感情が受け入れられますんので、

自己の概念、感情を隣に置いて、物理学でいうゼロ点を通して、他者の概念に入り込む事が

可能となります。

 

同時多発的

zero

他者の概念に入り込むという表現が妥当かどうかわかりませんが、

要するに、自分のこだわりや常識、感情などに囚われずに、話を聴く事ができるという事です。

そうする事で、相談者との「共感」が生まれ、そこに「信頼関係」が出来る事で、問題解決に近づけます。

また、ゼロ点とは精神の世界であり、そこには、場所や、時間の概念がありません。

同時に、相談者の周囲の人の想いや感情、振る舞いなどが感じ取れるようになりますので、

時間を遡り、互いの相互関係が観ていける事となります。

 

カウンセラー自身が「自己受容」

人の経験や感情などは、学力で学べるものではありません。自分で経験した事は、現実味があります。

しかし、同じような問題を経験しても、まったく同じように感じ取る場合もあれば、そうでない場合もあります。

経験をしないよりは、したほうが、共感度は高くなると思います。

自分の辛い経験や体験を、カウンセラー自身がしっかり受け入れていないと、同じような問題の話に向き合えなくなります。

ですから、カウンセラーには、「自己受容」が必須になるのです。

また自分の経験したことのない体験は、人の話を聴く事で、自分の概念が広がります。

これも大きな勉強です。

自己受容は、対コミュニケーションにおける対話や傾聴などにも重要なスキルとなります。